あまったるい痛覚

駆けていくHiHi Jetsの輝きを閉じ込める、しがないオタクの備忘録です。

永遠に似たような一瞬

 

彼らから貰ったたくさんのものを、忘却されていく宝物たちを、出来るだけ留めておく手段として、私には文章しかありませんでした。長ったらしく、読み辛いものになっているかと思いますが、もし良かったらお付き合い頂けると幸いです。
 
 
 
 
HiHi Jets Spring Paradise 2022
「CRUSH THE FRONTLINE」
 
2022年3月18日、3月19日
ぴあアリーナMMにて行われた
全3公演の単独コンサート。
 
 
 
告知も当落も何もかも急で、まるで実感のないまま、私は夜行バスに乗り込みました。
 
横浜へと向かう道中でぼんやりと思い出していたのは、五騎当千での「FRONTLINE」。
 


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「俺たちが連れていく」と手を引っ張ってくれた、あの景色。彼らの覚悟が詰め込まれた宣戦布告。
 
私はあの光景が、五騎当千が終わってからもずっと、頭の片隅にこびりついていました。
 
 
 
そんな彼らがつけた、「CRUSH THE FRONTLINE」というタイトル。私は正直、その意味があまりよく分かりませんでした。
 
「最前線に立つ」や「最前線を目指す」という言葉たちは聞き覚えがあるけれど、「最前線を打ち砕く」なんて、そんな意味を抱えた言葉は聞いたことがなくて。
 
彼らは一体、何を魅せてくれるのか。何を届けようとしているのか。楽しみ8割、緊張2割で、ぴあアリーナに足を踏み入れました。
 
 
 
薄くモヤのかかったステージ。ぴかぴかと輝く電飾。続々と埋まっていく客席。至る所に刻まれた「CRUSH THE FRONTLINE」の文字。
 
彼らと過ごす一度きりの2時間が、もうすぐそこに。私も、私の周りにいたファンたちも、そわそわと期待に胸を躍らせていました。
 
 
 
そして、あっという間に開演時間。爆音と共に「FRONTLINE」の前奏が響き渡って、彼らのライブが始まりました。
 
イヤホンで何度も聞いた音。大好きな5つの声。それが耳に、脳に、空間まるごと、ダイレクトに伝わってきました。直後、自分の中に信じられないほどの熱が湧き上がって、心臓が止まるような錯覚がありました。
 
 
あぁ、やっと。やっと来たんだ。
HiHi Jetsのライブに。
やっと会えたんだ。
 
 
サマパラの時みたいに、彼らは上からゆっくりと降りてきました。私は、5人の神様みたいだなと、私の世界のすべてだと、本気で思いました。それくらい、彼らは眩くて、ずるいくらいに希望だったんです。
 
 
 
瑞稀くんがソロで披露してくれた、SnowManさんの「360m」。4階まで届くほど高く上がるブランコで披露してくれたのは、きっと瑞稀くんが「少しでも''みんなの''近くに」と考えてくれたことなのではないかと、私は思います。
 
瑞稀くんは不器用だけれど、いつだってとっておきの優しさをくれるひとだから。夢みたいに綺麗でした。たくさん想ってくれて、考えてくれて、そこに立ってくれて、ありがとう。
 
 
 
「INSTINCT」が初めて聴けたことも、すごくすごく嬉しかった。ジャニアイが当日に中止になってしまって、聴けなかった「着火ブンブーン」がやっと聴けました。たのしくてたのしくて幸せでした。これからも絶対、どんなに辛いことがあってもちゃんと生きて、頑張って、HiHi Jetsのエンタメを浴びに来たいなと思いました。
 
 
 
そしてなんと言ってもジャニーズメドレー。私は、彼らのこういうところがたまらなく好きなんです。ファン想いで、それでいて''ジャニーズ想い''の彼らが。自分たちのことを「問題児」とか「王道じゃない」って言っているのに、実際はめちゃくちゃジャニーズのことを愛しているし、尊敬しているんですよね。彼らのルーツは、ちゃんと「王道」なんです。
 
彼らもきっといつか、「ジャニーズ」という重たくて煌びやかな歴史の上に ''伝説''として名を残すことになるんだろうな。楽しみだなあ、私も願わくばそのひとかけらでいたいです。
 
 
 
新曲「PikaPika」「JET」。彼らにまた、新しくて素敵な武器たちが出来ました。めでたい!きらきら応援ソングと、テンション爆上がりお洒落ソング。今や数えきれないくらいのオリジナル曲があることに、私は本当に感謝しています。
 
ひとつの曲ができて、それを彼らがパフォーマンスに落とし込んで、「彼らの曲」になる。いつもいつも、汗をかいて、泥だらけになりながら、君たちの曲を作ってくれてありがとう。良い子ちゃんぶらずにぶちかましてくれる君たちが、いつもいつも本当に愛しいです。
 
 
 
センターステージでの「駆ける」。前奏までは客席の方を向いていた5人が、歌い始めると円になって向かい合う形に。楽しそうに、切なそうに、愛おしそうに歌う彼らが、苦しくなるほど好きだと思いました。
 
「ぎゅっと結び直した」と歌いながら拳を握る優斗くんも、にやにやと子供のような笑顔でメンバーを見つめる猪狩くんも、安心しきったような優しい顔で歌う作間くんも、初日で泣いてしまった涼くんも、「そうEverything」でメンバーをひとりひとり見つめる瑞稀くんも、5色のペンライトで包まれた客席も。
 
私はこの瞬間、ここが世界の中心だと確信しました。彼らが、HiHi Jetsが、たくさんの愛と汗と涙で作り上げてくれた世界。そんなあたたかい世界のひとかけらになれたことが、私は本当に嬉しかったです。
 

 

猪狩くんがMCで、「俺たちを最後の砦に、支えにしてほしい。純粋に楽しんで欲しい」と語ってくれました。
 
私にとって、やっぱりHiHi Jetsは「娯楽」なんですよね。辛いことや悲しいことを乗り越えた先にある''とびきり楽しいこと''。それが「HiHi Jets」なんです。だからHiHi Jetsが、楽しい100%のコンテンツを作り上げてくれることがたまらなく嬉しくて。
 
HiHi JetsがHAFを楽しませようと届けてくれるものはいつだって楽しいし、綺麗だし、眩しい。私はこれから先何度もきっと、HiHi Jetsが作る「楽しい」に救われるんだろうなと、そう思っています。
 

 

そして私は、やっぱり瑞稀くんがとびきりに好きだなって。瑞稀くんの優しさをまるごと詰め込んだような綺麗な歌声が大好きだし、柔くて確かなスキルのあるダンスが大好きだし、ファンのことを愛おしそうに眺める柔らかい表情が大好きです。
 

「皆さんもこの日のためにうちわ作ったり、ペンライトを用意したり、髪を染めたりネイルをしたり、いろいろな準備をしてきてくれていること。それが何より嬉しいし、ちゃんと気付いてるし、見えてます。」

 

 
19日夜の挨拶で、ファンが今日のライブまでにしてきた準備たちを、全部まるっと肯定してくれた瑞稀くん。本当にあなたには敵いません。瑞稀くんと出会えて、好きになって、こうして会いに行ける今に、私は本当に感謝しています。 
 
 
 
「CRUSH THE FRONTLINE」。
「最前線を打ち砕く」。
 
五騎当千の初日で瑞稀くんが放った、「ジャニーズの最前線めがけて」という言葉。
 
私はそのまま「ジャニーズの最前線になる」という意味に捉えていたのですが、今回のライブを通して、私はもうひとつ別の意味が込められているのではないかと感じました。
 
それは、「最前線に立つ自分たちでさえも超えること」。つまり、「最前線で居続けること」です。
 
敵もライバルも、自分たちでさえ超える。最前線をぶっ壊して、常に前進を続ける。
 
何ともHiHi Jetsらしい宣言だなと、私は彼らがとてつもなく愛おしくなりました。現状に満足せず、挑戦し続けてくれる彼らだからこそ、私はずっと新鮮な気持ちのままときめいていられるのでしょう。そんな5人に出会えたことが、私の人生の財産です。
 

 

 

彼らを見ていると、一瞬一瞬がまるで永遠のように感じるんです。不思議ですよね、あんなに速い4輪で駆け回っているのに。楽しい時間は一瞬で終わるのに。でも、だってそのたった一瞬で、たくさんの人を幸せにするから。明日も頑張ろうと思わせるから。だから彼らの創り出す一瞬は、永遠にとてもよく似ているんです。
 
 
今このブログを書いている時、私はすっかり現実に戻っています。HiHi Jetsのライブは死ぬほど楽しいけれど、終わってしまえばただ現実に戻るだけ。辛いことも悲しいこともあるし、人生は続いていきます。
 

でも、彼らの作り上げてくれた''終わらない一瞬''は、ずっと私の心に残ってくれるから。だから私も、彼らという限りのある永遠にまた会うために、日々を頑張ろうと思えるのです。
 
 
 
 
最後に。
 
たったの2時間で、こんなにもたくさんの人を熱く、切なく、最高に幸せにさせる君たちは、やっぱりとんでもないグループです。間違いなく、生きてきた中で一番楽しい時間でした。いつもいつも、私の最前線でいてくれてありがとう。また早く遊ぼうね だいすきだよ